ピュリナワンの猫用フードの評価まとめ！安全性・原材料・口コミから見た選ぶべき種類

2025年6月10日2025年8月4日

愛猫の健康を考えて、どのキャットフードを選べばいいか迷っていませんか。手頃な価格で手に入りやすいピュリナワンは、多くの飼い主さんが気になるキャットフードの一つです。でも、安いからといって本当に安全なのか、愛猫に与えても大丈夫なのか心配になりますよね。

この記事では、ピュリナワンの原材料から安全性、実際に使った飼い主さんの口コミまで詳しく調べて、どんな猫ちゃんにおすすめできるのかをわかりやすくお伝えします。コスパの良さに惹かれているけれど、愛猫の健康も気になるという方は、ぜひ参考にしてください。

ピュリナワンの猫用フードってどんなキャットフード？

ネスレが作る手頃な価格のキャットフード

ピュリナワンは、世界的な食品メーカーであるネスレが製造しているキャットフードです。「健康免疫システム」という考え方を取り入れて、3つの栄養素を特別な配合でプラスしたドライフードとして作られています。愛猫の健康や体の内外から免疫力の維持をサポートしてくれることを目指しているんです。

最大の特徴は、プレミアムフードでありながら比較的手に入りやすい価格設定になっていること。ペットショップやドラッグストア、ホームセンターなど、身近な場所で購入できるのも嬉しいポイントです。1日あたりの食費は約65円と、家計にやさしい価格になっています。

豊富な種類から愛猫に合わせて選べる

ピュリナワンは、猫ちゃんの年齢や生活スタイルに合わせて選べる豊富なラインナップが用意されています。1歳までの子猫用から、室内飼い猫用、避妊・去勢した猫の体重ケア用、7歳以上のシニア猫用まで、それぞれの猫ちゃんに必要な栄養バランスを考えて作られているんです。

ドライフードだけでなく、ウェットフードも展開されているので、愛猫の好みや健康状態に合わせて組み合わせることもできます。特に水分摂取が気になる猫ちゃんには、ウェットフードを併用することで自然に水分を多く摂取できるメリットがあります。

小分けパックで新鮮さをキープ

ピュリナワンの大きな魅力の一つが、小分けパックになっていることです。800gなら400g×2袋、2kgなら500g×4袋といった具合に、パッケージ内で小分けにパックされているため、開封後も新鮮な風味を長持ちさせることができます。

一度に大容量を開封してしまうと、どうしても酸化が進んで風味が落ちてしまいがち。でも小分けパックなら、猫ちゃんが最後まで美味しく食べきってくれるんです。特に多頭飼いでない場合や、食べるペースがゆっくりな猫ちゃんには、この小分けパックのメリットを実感できるでしょう。

ピュリナワンの安全性を原材料から詳しくチェック

良い点：お肉がメインで人工添加物は使っていない

ピュリナワンの原材料を見てみると、最初に「チキン」が記載されています。原材料は多い順番で書かれているため、チキンが一番多く含まれていることがわかります。猫ちゃんにとって必要な動物性たんぱく質がメインになっているのは安心できるポイントです。

また、合成着色料や香料は無添加となっています。猫ちゃんは色で食べ物を判断することはほとんどないので、着色料は本来必要のないもの。それを使わずに作られているのは、猫ちゃんの健康を考えた設計と言えるでしょう。

気になる点：穀物がたくさん入っている

一方で、気になる点もあります。チキンの次に多く含まれているのが「コーングルテン」という穀物由来の原材料です。さらに小麦や米なども使われており、穀物の割合がかなり高くなっています。

チキンミールとフィッシュミールの正体

原材料には「チキンミール」や「フィッシュミール」といった表記も見られます。これらは肉や魚を乾燥させて粉末状にしたもので、どの部位を使っているかが明確でない場合があります。品質の良いミールもありますが、中には4Dミート（死んだ、病気の、障害のある、瀕死の動物の肉）が含まれている可能性も指摘されています。

ミール系の原材料は、新鮮な肉に比べて栄養価や消化のしやすさで劣る場合があります。愛猫の健康を第一に考えるなら、できれば新鮮な肉を使ったフードの方が安心です。

コーングルテンや小麦が猫ちゃんに与える影響

コーングルテンは、とうもろこしからコーンスターチを作る際にできる副産物で、キャットフードのかさ増しに使われることが多い原材料です。植物性たんぱく質なので、猫ちゃんにとって消化しにくく、栄養の吸収効率も良くありません。

小麦についても同様で、猫ちゃんは本来肉食動物なので、穀物の消化は得意ではありません。特に食物アレルギーを持つ猫ちゃんの場合、小麦や穀物が原因でアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

脱脂大豆が消化不良を起こす可能性

原材料には脱脂大豆も含まれています。生の大豆に含まれるトリプシン・インヒビターという成分や、加工後の大豆を過剰摂取すると、消化不良や下痢を引き起こす可能性があります。

大豆も植物性たんぱく質の一種で、猫ちゃんにとって必要な動物性たんぱく質とは栄養価が異なります。コストを抑えるために使われることが多いのですが、猫ちゃんの健康を考えると、できれば避けたい原材料の一つです。

ピュリナワンの栄養バランスはどう？専門的な視点で分析

タンパク質の量は十分だけど質に問題あり

ピュリナワンの粗たんぱく質は34%以上となっており、子猫に必要な30%以上、成猫に必要な26%以上という基準を十分にクリアしています。数値だけ見ると、たんぱく質がしっかり含まれているように感じられます。

しかし、問題はその質です。たんぱく質の数値が高くても、それが動物性たんぱく質なのか植物性たんぱく質なのかで、猫ちゃんにとっての価値は大きく変わってきます。ピュリナワンの場合、チキンやチキンミールといった動物性たんぱく質だけでなく、コーングルテンや脱脂大豆といった植物性たんぱく質も多く含まれているんです。

植物性タンパク質が多めで動物性が少ない

猫ちゃんは完全な肉食動物なので、体内で合成できない栄養素を動物性たんぱく質から摂取する必要があります。特にタウリンというアミノ酸は、猫ちゃんの網膜や心機能にとって極めて重要で、これが不足すると失明や心臓病のリスクが高まります。

植物性たんぱく質には、こうした猫ちゃんに必要な栄養素が含まれていません。また、消化しにくいという問題もあります。ピュリナワンのように植物性たんぱく質の割合が高いフードは、猫ちゃんにとって理想的な栄養バランスとは言えないのが現実です。

オメガ脂肪酸で毛並みと皮膚をサポート

一方で、ピュリナワンには良い面もあります。オメガ6脂肪酸が1.2%以上、オメガ3脂肪酸が0.01%以上含まれており、これらは猫ちゃんの皮膚や毛並みの健康維持に役立ちます。

オメガ6脂肪酸は健康な皮膚と被毛を作り上げる働きがあり、オメガ3脂肪酸は脳細胞を活性化させたり、アレルギー症状を予防したりする効果が期待できます。これらの栄養素がバランス良く配合されているのは、ピュリナワンの評価できるポイントです。

実際に使った人の口コミ・評判を徹底調査

良い口コミ：食いつきが良くて便通も改善

実際にピュリナワンを愛猫に与えている飼い主さんからは、多くの良い口コミが寄せられています。特に多いのが「食いつきが良い」という声です。好き嫌いの激しい猫ちゃんでも、ピュリナワンなら食べてくれるという報告が数多くあります。

無添加で安心して与えられる

合成着色料や香料が無添加という点を評価する声も多く見られます。市販のキャットフードの中には、見た目を良くするために着色料を使っているものもありますが、猫ちゃんには不要な成分です。その点、ピュリナワンは猫ちゃんの健康を考えた設計になっているので、安心して与えられると感じている飼い主さんが多いようです。

小分けパックが便利で新鮮

小分けパックの便利さを評価する口コミも目立ちます。「酸化して風味が落ちることもないので、猫たちが最後まで美味しく食べきってくれる」という声があり、実際に使ってみるとその便利さを実感できるようです。

種類が豊富で選びやすい

ラインナップの豊富さも高く評価されています。年齢や体調に合わせて選べるので、愛猫の状況が変わっても同じブランドで対応できるのは便利です。また、チキンやサーモンなど、味のバリエーションも豊富なので、愛猫の好みに合わせやすいという声もあります。

悪い口コミ：リニューアル後の食いつき低下や体調変化

一方で、気になる口コミもあります。特に多いのが、リニューアル後に食いつきが悪くなったという声です。以前は喜んで食べていたのに、急に食べなくなってしまったという報告が複数見られます。

穀物でお腹を壊してしまった

穀物が多く含まれていることが原因で、お腹を壊してしまった猫ちゃんもいるようです。特に消化の弱い猫ちゃんや、穀物アレルギーを持つ猫ちゃんの場合、下痢や軟便になってしまうケースが報告されています。

グレインフリーでも食べてくれない

グレインフリー（穀物不使用）のシリーズもありますが、それでも食べてくれない猫ちゃんもいるようです。固い粒と柔らかい粒が混合されているのが特徴ですが、この食感が好みに合わない猫ちゃんもいるようです。

便が固くなってしまった

便通に関する変化を報告する口コミもあります。便が固くなってしまったり、逆に軟便になってしまったりと、猫ちゃんによって反応が異なるようです。これは原材料の穀物や植物性たんぱく質が影響している可能性があります。

ピュリナワンのメリット・デメリットを正直に比較

メリット：コスパが良くて手に入りやすい

ピュリナワンの最大のメリットは、やはりコストパフォーマンスの良さです。1日あたり約65円という価格は、プレミアムフードとしてはかなりお手頃。多頭飼いをしている方や、フード代を抑えたい方にとっては大きな魅力です。

また、ペットショップだけでなく、ドラッグストアやホームセンターでも購入できる手軽さも見逃せません。急にフードが切れてしまった時でも、近所で買えるのは助かります。小分けパックになっているので、保存も楽で新鮮さを保てるのも実用的なメリットです。

デメリット：穀物アレルギーの猫ちゃんには不向き

一方で、デメリットもはっきりしています。最も大きな問題は、穀物が多く含まれていることです。コーングルテンや小麦、米などが使われているため、穀物アレルギーを持つ猫ちゃんには適していません。

また、植物性たんぱく質の割合が高いことも気になるポイントです。猫ちゃんは肉食動物なので、本来は動物性たんぱく質を中心とした食事が理想的。ピュリナワンは価格を抑えるために植物性たんぱく質を多用しているため、栄養の質という点では妥協が必要になります。

ピュリナワンの種類別おすすめ度ランキング

1位：グレインフリーシリーズ（穀物アレルギー対応）

ピュリナワンの中で最もおすすめできるのは、グレインフリーシリーズです。穀物を使用していないため、穀物アレルギーの心配がある猫ちゃんでも安心して与えることができます。固い粒と柔らかい粒が混合されているのが特徴で、食感にバリエーションがあります。

ただし、すべての猫ちゃんがこの食感を好むわけではないので、最初は少量から試してみることをおすすめします。価格は通常のシリーズより少し高めですが、穀物アレルギーが心配な場合は選ぶ価値があります。

2位：避妊・去勢した猫の体重ケア

避妊・去勢手術を受けた猫ちゃんは、ホルモンバランスの変化で太りやすくなる傾向があります。このシリーズは、通常の成猫用よりも約7%低カロリー設計になっており、理想的な体型維持をサポートしてくれます。

体重管理が必要な猫ちゃんには適していますが、やはり穀物が含まれているのが気になるところ。体重ケアと同時に、消化の良さも考慮したい場合は、他の選択肢も検討した方が良いかもしれません。

3位：子猫用（1歳まで）

成長期の子猫に必要な栄養素がバランス良く配合されています。通常の成猫用よりも約14%多いたんぱく質設計で、健康な心臓や筋肉の発達をサポート。DHAとビタミンAも配合されており、脳と視覚の発達にも配慮されています。

子猫の時期は特に栄養が重要なので、できるだけ質の良いフードを与えたいところ。ピュリナワンの子猫用は価格面では魅力的ですが、より高品質なフードがあることも考慮して選択することをおすすめします。

4位：室内飼い猫用

室内で過ごすことが多い猫ちゃん向けに作られたシリーズです。運動量が少なめの猫ちゃんに配慮した栄養バランスになっていますが、基本的な原材料構成は他のシリーズと大きく変わりません。

室内飼いの猫ちゃんは確かに運動量が少なくなりがちですが、それよりも消化の良さや原材料の質を重視した方が良い場合もあります。特別に室内飼い用を選ぶ必要性は、それほど高くないかもしれません。

5位：美味を求める成猫用

最も基本的なシリーズで、価格も手頃です。しかし、穀物の含有量が多く、植物性たんぱく質の割合も高いため、猫ちゃんの健康を第一に考えるとおすすめ度は低くなります。

コストを最優先に考える場合は選択肢になりますが、愛猫の長期的な健康を考えると、もう少し品質の良いフードを検討した方が良いでしょう。

ピュリナワンはこんな猫ちゃんにおすすめ

穀物アレルギーがない健康な猫ちゃん

ピュリナワンを選ぶなら、まず穀物アレルギーがないことが前提条件です。健康で消化機能に問題がない猫ちゃんであれば、穀物が含まれていても大きな問題になることは少ないでしょう。

ただし、長期的に与え続ける場合は、定期的に健康チェックを行うことをおすすめします。便の状態や毛並み、食欲などを観察して、何か変化があれば獣医師に相談するようにしましょう。

コスパ重視でキャットフードを選びたい飼い主さん

多頭飼いをしている方や、フード代を抑えたい方にとって、ピュリナワンのコストパフォーマンスは魅力的です。1日約65円という価格は、他のプレミアムフードと比べてかなりお手頃。家計への負担を考えると、現実的な選択肢の一つです。

ただし、安さだけで選ぶのではなく、愛猫の健康状態をしっかり観察することが大切。もし体調に変化が見られた場合は、フードの見直しを検討することも必要です。

小分けパックの便利さを求める人

小分けパックの便利さを重視する方にもおすすめです。特に一人暮らしで猫を飼っている方や、食べるペースがゆっくりな猫ちゃんの場合、小分けパックのメリットを実感できるでしょう。

新鮮さを保てるだけでなく、保存も楽になります。大容量パックを開封して湿気や酸化を心配する必要がないのは、日常的にとても助かります。

ピュリナワンをおすすめしない猫ちゃんの特徴

穀物アレルギーがある猫ちゃん

穀物アレルギーを持つ猫ちゃんには、ピュリナワンはおすすめできません。グレインフリーシリーズもありますが、他の多くのシリーズには小麦やコーングルテン、米などが含まれています。

アレルギー症状は、皮膚のかゆみや下痢、嘔吐など様々な形で現れます。一度アレルギー反応が出てしまうと、症状が悪化する可能性もあるので、穀物アレルギーが疑われる場合は避けた方が安全です。

消化が弱くお腹を壊しやすい猫ちゃん

消化機能が弱い猫ちゃんや、よくお腹を壊す猫ちゃんにもおすすめできません。ピュリナワンに含まれる穀物や植物性たんぱく質は、消化に負担をかける可能性があります。

特に脱脂大豆は消化不良を起こしやすい原材料として知られています。お腹の弱い猫ちゃんには、より消化しやすい動物性たんぱく質中心のフードを選んであげた方が良いでしょう。

完全に動物性タンパク質中心のフードを求める場合

猫ちゃんの健康を最優先に考えて、完全に動物性たんぱく質中心のフードを求める場合、ピュリナワンは適していません。植物性たんぱく質の割合が高いため、理想的な肉食動物の食事とは言えないからです。

予算に余裕があり、より高品質なフードを与えたい場合は、動物性たんぱく質が主原料で、穀物不使用のプレミアムフードを検討することをおすすめします。

ピュリナワンを与える時の注意点とコツ

最初は少量ずつ混ぜて様子を見る

新しいフードに切り替える時は、いきなり全部を変えるのではなく、今まで食べていたフードに少しずつ混ぜて様子を見ることが大切です。最初は1割程度から始めて、1週間かけて徐々に割合を増やしていきましょう。

急にフードを変えると、お腹を壊したり食べなくなったりする可能性があります。猫ちゃんの体調や食欲を観察しながら、ゆっくりと切り替えることで、トラブルを避けることができます。

うんちの状態をしっかりチェック

フードを変えた後は、特にうんちの状態をしっかりチェックしましょう。下痢や軟便が続く場合は、そのフードが体に合っていない可能性があります。逆に便が固すぎる場合も、消化に問題がある可能性があります。

理想的なうんちは、適度な固さがあり、色は茶色で臭いもそれほどきつくないもの。もし異常を感じたら、早めに獣医師に相談することをおすすめします。

食いつきが悪い時の対処法

もしピュリナワンの食いつきが悪い場合は、いくつかの対処法があります。まず、フードを人肌程度に温めてみてください。香りが立って食欲をそそることがあります。

また、少量のウェットフードを混ぜたり、お湯でふやかしたりするのも効果的です。ただし、根本的に食べない場合は、そのフードが体に合っていない可能性もあるので、無理に続ける必要はありません。

ピュリナワンと他の人気キャットフードとの比較

ロイヤルカナンとの違い

ロイヤルカナンも手に入りやすいプレミアムフードの一つですが、ピュリナワンと比べると価格がやや高めです。しかし、原材料の質や栄養バランスの面では、ロイヤルカナンの方が優れている部分があります。

ロイヤルカナンは猫種別や健康状態別により細かく分かれたラインナップが特徴。一方、ピュリナワンはより基本的な分類になっています。価格を重視するならピュリナワン、品質を重視するならロイヤルカナンという選択になるでしょう。

ヒルズとの違い

ヒルズのサイエンス・ダイエットシリーズと比較すると、価格帯は似ていますが、原材料の構成に違いがあります。ヒルズの方が動物性たんぱく質の割合が高く、穀物の使用量も控えめです。

また、ヒルズは獣医師推奨のブランドとしても知られており、療法食のラインナップも豊富。健康管理により重点を置きたい場合は、ヒルズの方が適しているかもしれません。

プレミアムフードとの価格・品質比較

より高品質なプレミアムフード（オリジンやアカナなど）と比較すると、価格差は2〜3倍程度になります。しかし、品質の差はそれ以上に大きく、原材料の質、動物性たんぱく質の割合、穀物の有無などで明確な違いがあります。

項目	ピュリナワン	高品質プレミアムフード
価格（1日あたり）	約65円	約150-200円
動物性たんぱく質	中程度	高い
穀物使用	あり	なし
人工添加物	一部なし	完全無添加